軍師の帰還と明鏡止水

649 名前:軍師の帰還と明鏡止水[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 02:30:06 ID:xKWuiWkz0
>>634の続きを捏造してみた
想像以上に頭の悪い内容なのは使用なので勘弁
650 名前:軍師の帰還と明鏡止水1[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 02:33:53 ID:xKWuiWkz0
島津寮の102号室。俺は自室の前で恐怖に慄いていた。
先日の『愛染の行』とやらが原因で、京が性的な意味で殺気立っている事が予想されたためである。
今日一日は川神院で休息を行い、かつこの連戦に備えて皇帝液によるドーピングも行ったが、この程度では焼け石に水。
物理的…特に性的に立ち向かうには分が悪いのだが、策を使おうにもこんな時に限って味方となりうる戦力が居ないのが痛い。
ゲンさんは終日バイト、キャップは例によって音信不通。
クリスに至っては俺が『インフルエンザに感染した』というダミー情報に騙され、親父の居る駐屯に避難させられている始末。
外部から助けを求めようにも、姉さんと辰子も俺と同程度に疲弊しているため、哀と嫉妬(いかり)と悲しみのスーパーモード京の相手にはならない。
ワン子には今回の件で助けを求めるのは酷だろう。ガクトとモロ?論外。
一縷の望みがあるとすれば、まゆっちだけである。
彼女の姿は見えないが、おそらく友達の大和田さんと遊びに行っているのだろう。
…いざという時は、彼女に助けを求めるしかない。

ここで勝敗条件を確認しておく。
勝利条件は俺が生き残ること。…ただし、俺の残り体力はわずか数ドット。
逆に京は、長期戦ほど有利。ヤレばヤルるほど、(精液を)飲めば飲むほど強くなる非常識な女である。
しかも今回は、これまでのアタックが冗談に思えるくらい、本気で攻めてくるだろう。

敗北条件の一つは、俺が腹上死してしまうこと。今の京はブレーキの壊れた暴走トラックである。加減や手心など、期待してはいけない。
また、京を妊娠させてしまってもアウト。
…姉さんや辰子のいる今でこそ肉体関係≒結婚とまで言わなくなってきたが、そこからさらに一線を越えては別の話だ。
危険日ではないが、安全日でもない。ゴムを着ける猶予は与えられないだろうし、中出しはリスクを数倍に跳ね上げる結果を招くだろう。

現実を見つめなおし、ため息を吐いていたところで俺の部屋の扉が開いた。
ドアの隙間から覗かれた顔に、思わず背筋が凍る。アロマキャンドルの甘い香りと、獲物を狙う猛禽類の眼力。

「お帰りなさい、大和」
「タダイマ、ミヤコ」
651 名前:軍師の帰還と明鏡止水2[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 02:36:35 ID:xKWuiWkz0
俺の部屋の中央に敷かれた布団を指し示し、京が優しげに微笑む。ただし目が全く笑っていない。不動明王のオーラまで見える。
金縛りにあったように動けない俺の傍に彼女が近づき、おもむろに胸元に顔を埋める。
「モモ先輩と、板垣辰子の臭いがする…。三日三晩、お楽しみだったみたいだね。
 …私だって大和が好きなのに。一人だけ仲間外れは嫌」
こう言われてしまっては、『お友達で』という普段の断り文句が使えない。

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「ぁんふぅ…。大和ぉ、大和ぉおお」
俺の腰の上で、京の肢体が跳ねる。俺の分身も彼女の胎内に捕えられたままだ。
三日三晩の行の疲労は結構残っていた。
一回目は口で抜かれ、二回目は手で抜かれ、準備運動は完了したとばかりに『絞り取り』に来た。
…もう本気でギリギリと、使える筋肉全てを使って。
この恐ろしいまでの快楽に、意識が遠くなりかける。…しかしここで気を失っては射精、最悪は腹上死のルート逝きになってしまう。
それでも俺は、視覚が闇に落ちていく感覚から戻ってこれなかった。

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ブラックアウトした視界で、誰かが俺に語りかけている。…一体、誰だろう?

『直江大和よ…。この行はお主にとっても成長をもたらしたハズじゃ。
 明鏡止水。わだかまりややましさのない澄んだ心。それが人に己を超えた力を持たせることができる。
 苦しいと感じる時、川神魂と共に思い起こすが良い』
 
よりによって人生最後の走馬灯がジジイかよ…と一瞬思ったが、コレは違う。
どうやら一発逆転のフラグっぽい。…この助言、例の行が終わってから言われた少しカチンときたものだが。
せめて始める前に行ってくれたら、別の展開になっていたかもしれないのに…。

ともかく、可能な限り心を鎮めてみる。眼を閉じると、静かに映る水面に落ちる一滴の雫。
「見えた!見えたぞ!水のひと雫!」
652 名前:軍師の帰還と明鏡止水3[sage] 投稿日:2009/10/31(土) 03:08:34 ID:xKWuiWkz0
あれほど高鳴り続けた動悸は治まり、頭に上った血で霞がかって見えた光景も明瞭に見える。
美しく踊る、京の姿。心を落ち着けた結果、改めて彼女の際立った容姿を確認することにもなった。
しかし負けない。京をイかせないと、色々と大変なことになる。…とう言うか、最悪死ぬ。
「我が心、明鏡止水。されど怒張は烈火の如く!」
「そ、そんな!?まだ大きくっ!?ぅああああぁあああ!!」
俄然、力強さを取り戻した俺の分身と、俺自身の腰の動きに戸惑うように叫び、嬌声を上げる京。
ハイパーモードになれたところで、どうにかアドバンテージは取り戻せたようだ。ここは一気に行く攻め時だろう。
がっしりと京の腰を掴み、激しく挿入を繰り返す。俺の身体が真っ赤に火照る!!明日へ生きろを轟き叫ぶ!!

やがて、俺の突き上げに大きく身体を痙攣させる京。
目の焦点が合っていない辺り、相当な勢いでイッたのだろう。…あ、失神したっぽい。
ともかく俺の怒張は何とか引き抜け、中出しは免れることができた。
「ヒート・エンド。だな」
俺の胸元に倒れこんでくる京。彼女を受け止める事は容易だったが、今夜ばかりは一人で寝たい。…しんどい事には変らないし。
簡単に彼女の身体を拭いてやり、脱ぎ捨てていたパジャマを着せてやり、室内を軽く消臭して隠蔽工作しておく。
そしてまゆっちに電話連絡。彼女は予想通り、大和田さんとファミレスで話に花を咲かせていたそうだ。
彼女の帰宅が完了したとき、京さんには自室にお帰り願うこととする。

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「京が俺の部屋で寝てしまったんだ。彼女を部屋まで送りたいんだけど、許可をくれないかな?」
「はい、構いませんよ。何なら京さんを運ぶの、お手伝いしますよ」
だがこの時、俺は気付かなかった。
普段は理知的に輝くまゆっちの瞳に、俺を雄として見つめる雌としての光が宿っていた事に。

<了>