しょーもない話

69 名前:しょーもない話1[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 17:36:50 ID:c4EnK0Yf0
 ───島津寮、大和の部屋。

「………………」

 カリカリカリカリ。

「……………うー」

 カキカキカキカキ。

「…………………うぅぅー」
「どないしたんや姉さん」

 ノートから顔を上げると、テーブルの向かいで姉さんが可愛く唸っていた。

「…なんで私まで勉強させられてるんだ。納得の行く理由を教えろ」
「姉さんがまた赤点取ったからです」

 先日行われた三年の物理の小テスト。
 その試験で姉さんは見事に現在の気温よりもさらに低い点数を叩き出した。
 ちなみに今はもう冬である。

「う…し、仕方ないだろ。 …大和のこと考えてたら全然出来なかったんだ」
「母さん言い訳なんか聞きたくないよ! 早くやりなさい!」
「うわ、彼氏が鬼畜だ」

 想われているのは嬉しいが、それとこれとは話が別である。
 ちゃんとやる時はやらねば。イチャイチャするのは終わるまで我慢だ。
 …と考えてはいるものの、限界は近そうだ。早く終わらせたい。
70 名前:しょーもない話2[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 17:40:12 ID:c4EnK0Yf0
「なー大和ー。つまんないぞー」
「つまらなくてもいいじゃない、勉強だもの」
「全然分からんぞー」
「自分で考えなさい」
「…けち」
「けちでいいよ(苦笑)」
「…あー、きた。今カチンと来た。お仕置きだな、これは(大和の隣に移動)」
「いいのかい? ホイホイ隣に来ちまって。実はそれを待っていた」
「わーい」
「ワイはベッドヤクザや!」
「きゃー襲われるー」

 ……………………………

「む、あの二人はまたイチャつき始めたか。では私はここで全力をもって撤退するとしよう。
 …勘違いするな、別に奴らの為ではない。私の最高級センサーが毒される、ただそれだけだ」
「ちっ…勘違いすんな。別にあいつらの為に部屋を出た訳じゃねぇ。
 バカップルの声がうるさくて仕方ねぇからだ」
「……む?」
「……ん?」

「しょーもない…」

 こうして夜は更けていく。
71 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 17:43:58 ID:c4EnK0Yf0
終了。もう少し修行して来るよ・・・(´・ω・`)