射的でポン!
44 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 00:42:50 ID:WGmLDtOf0
京アフターモノ投下
45 名前:射的でポン!・1[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 00:46:05 ID:WGmLDtOf0
「あ……ゴメンみんな、私、弓道部のほうに行かなくちゃ」
「あ、もうそんな時間なのね」
「任せろ京。客引きなら私がやっておく」
「ん、お願いクリス」
文化祭当日。我が2-Fの撫子喫茶の売り上げは順調だ。
客引き役の京が抜けても、まあ何とかなるだろ。
「おーい大和ー。お前もそろそろ休憩時間だぞー」
「おっと、そうだったな……じゃ、後は頼んだヨンパチ」
「任せとけ!」
マネージャーの俺も一息入れることにした。
2-Sはさっき視察したから、他のクラスや部活を見て廻るか。
えーと……まゆっちの1-Cは……なんだ「野球喫茶・七浜」って。
見てみたいようなビミョーなような。
まあ、時間があったら行くとして
まずは京が行った弓道部のほうに顔を出しておくか。
内容は弓道部らしく「射的」だったな。場所は当然、弓道場と。
しかし、素人じゃ弓って全然無理で
当たるどころかまっすぐ矢を飛ばすこともできないとか聞いたが。
まあ、文化祭のお遊びだから
そう真剣に考えなくてもいいか。
---そのときは、そんな風に考えていた---
46 名前:射的でポン!・2[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 00:50:17 ID:WGmLDtOf0
「ようこそで候」
「あ、こんちは……って何ですかその格好!?」
弓道部部長・矢場弓子先輩は何故か体操着にブルマ姿だった。
「一般人にも弓道に親しんでもらうため
親しみやすい服装を選んで候」
見れば、ほとんどが女子という弓道部員の全員が同じスタイルだった。
何という濃い空間。
「しかし、顧問の私までこの格好はどうかと思うぞ……」
「ウメ先生っ!?」
お……おおおお……28歳・独身女教師のブルマ……
ここにしかない、今だけしかないお宝だぜ……
「……こら、そんなに見るな、恥ずかしい……」
「いや、大丈夫ッス!まだ全然OKッスよ!」
「まだ、とは何だ、まだとは!」
ピシーッ!
「いてええぇぇぇっ!?って今どこからムチ出しました先生!?」
「黙れ、俗物!」
「ギャアアァァァ!」
47 名前:射的でポン!・3[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 00:54:28 ID:WGmLDtOf0
ウメ先生はプリプリしながら奥に引っ込んでしまった。
「まあ射的で遊んでいくで候」
「あー、痛ぇ……っていうか、親しんでもらうなら候言葉はどうかと」
「あ、やっぱりー?」
いきなりキャラ変わった!?
「んー、でもねー、仲間内以外ではこれでキャラ立てしちゃってるし
今さら素に戻せないのよー」
「はあ……」
「あ、椎名センパイの彼氏!プッレーミアムな弓道部にようこそ!」
「え、ナニナニ、椎名センパイの?」「例の直江クン?」「どれどれ?」
急に周囲が騒がしくなってきた。
キャイキャイ騒ぐブルマ集団に取り囲まれる俺。
が、その中に京の姿はない。
「で、遊んでいくの、直江クン?」
「あ、はい……みや……椎名さんの様子を見にきたんですが」
「あー、椎名さんは的だから」
「……的?」
「見てもらうほうが早いね。的ー、出番だよー!」
48 名前:射的でポン!・4[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 00:58:38 ID:WGmLDtOf0
射場の奥から、皆と同じようにブルマ姿の京がトコトコと出てくる。
「はーい、的でーす……って、アレ、大和?」
「おう、様子見に来たんだけど……的ってなんだ?」
「ん。こうして……」
「うお!?」
いきなり京が体操着のすそを捲り上げる。
むき出しになったその白い腹に……
射的の的が、書かれていた。
「的でーす」
「なんっっっじゃそりゃああああぁぁぁぁっ!?」
「だから的だってば」
「はい直江クン、これが弓と矢ね。
10回射て、3回当てることが出来たら商品ゲットよ!」
オモチャの弓と、先が吸盤になった矢が渡される。
「的に当たっても、ちゃんとお腹に貼りつかないと無効だからねー」
誰が考えたんだ、こんなエロい趣向。
……京かなぁ、やっぱり。
「さあ大和……真剣で私に矢を射なさい!」
49 名前:射的でポン!・5[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 01:03:11 ID:WGmLDtOf0
的……というか、京までの距離は10メートルほど。
これぐらいなら、俺でも何とかなるかもしれない。
京は、弓で大切なのは集中力だと言っていた。
的に集中……集中……
「ねぇ……早くぅ……(クネクネ)」
集中……集中……集ちゅ
「早く、そのたくましいので、貫いて……(クネクネ)」
「こんな的で集中できるかー!ええい、こうなったらヤったるわーい!」
1射目。胸に当たった。
「アアンッ!」
2射目。股間に当たった。
「アフゥッ!」
「ちょ、椎名さん、彼氏だからってサービスし過ぎ!
直江クンも、ちゃんと的を狙って!」
「俺の的はアソコでいいんです!」
シュパッ
「アハァン!大和が、私を貫いていくぅっ!」
「……ダメだわこの二人……」
50 名前:射的でポン!・6[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 01:07:27 ID:WGmLDtOf0
結局、俺は5射目で矢場先輩に景品をもらって追い出され
京は的としては過激すぎるというので交代させられた。
「よかったね、大和」
「ああ、景品はともかく……京が他の男の的にならずにすんでよかった」
「大丈夫……どんなに他の男に狙われたって……」
京の手が、俺の手を胸に誘う。
「私のハートを射抜けるのは、大和だけ」
「京……」
「はい、そこ!それ以上ここでは禁止ー!」
「……チッ」
「じゃ、俺そろそろ戻るけど……帰ったら、続きな」
「ウン!」
しかし、この射的、前情報がほとんどなかったせいか、客が俺以外全然いない。
京が的じゃなくなったことだし、ガクトやヨンパチとかにも教えてやらなきゃな。
「……ところで、代わりの的は誰になったんだ?」
「なんか、ウメ先生らしいよ」
……絶対、教えてやろう。
51 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 01:09:21 ID:WGmLDtOf0
終わり。ウメ先生が的役を引き受けそうにないけど、まあお祭りってことで。