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FAQ S版
開始行:
***ロリが世界を救う
#pre{{
275 名前:ロリが世界を救う・1[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「おーい、何やってんだー?」
昼休み、メシを食い終わって
ヒマなので屋上にでも上がるかと教室を出たら
廊下で小笠原さんと2-Sの井上が何か話していた。
2-Sの中では井上準は2-Fに対して穏健派とはいえ
あまりに異質な組み合わせに、思わず声をかけていた。
「あ、ナオっち」
表情を見るに、どうも小笠原さんは困っている様子。
それに対し、井上のほうはやる気満々といった感じで……
普通なら、井上が小笠原さんをしつこく口説いていて
それに閉口しているといったところなのだろうが
天性のロリである井上に限ってそれはない。
と、すれば……
「お、ナオっち、お前からも頼んでくれよ」
「お前にナオっち呼ばわりされる覚えはないが、何をだよ」
「小笠原さんに、委員長との橋渡しを頼んでるんだけど
なかなかいい返事もらえなくてな」
ま、そんなところだろうな。
「だから、アタシそんな役目はゴメンだって言ってるのに……!」
「そう言わずに、頼む!委員長と、親友なんだろ?
小笠原さんは、セッティングさえしてくれればいいから!」
}}
#pre{{
276 名前:ロリが世界を救う・2[sage] 投稿日:2009/10/01(...
普通に考えれば、そう悪い話ではない。
ハゲでロリだが、これでもエリートクラスの2-Sメンバー。
親は医者で大病院の副院長、本人も将来は医者志望という
小笠原さん風に言えば優良物件。ハゲでロリだが。
「合コンぐらいは、セッティングしてやってもいいんじゃない...
「ちょ、ナオっちまで!?」
「だろ?ちょっとぐらいは考えてくれても……」
「あーもうシツコイ!アタシ、教室戻るから!」
小笠原さんはパッと身を翻すと、教室に飛びこんでしまう。
追いすがる井上の目の前で、バン!とドアが閉められた。
「……なんだよ、そんなに怒らなくてもいいじゃねえか、なあ?」
「なんて言って説得したんだよ?」
「俺はただ、『お風呂で委員長の背中を流してあげたいから、...
「バカかお前は」
「何でだよ!俺はただ、一緒にお風呂に入りたいだけであって...
『お兄ちゃま、今度は前も洗ってください』とか
『タオル忘れちゃったから、お手々で洗ってあげますね』とか
言って欲しいわけではない!断じてなーい!!」
「……いいからそろそろ教室戻れよ」
井上も真剣なんだろうが、真剣なのも考えモノだな。
}}
#pre{{
277 名前:ロリが世界を救う・3[sage] 投稿日:2009/10/01(...
井上がションボリ戻っていったので、俺も教室に戻ると
「ナオっち……次の授業終わったら、話あるから」
「え?ああ、うん……わかった」
小笠原さんは、怒っているようだった。
委員長は、たぶん何も聞いていないのだろう、なんだかわから...
「あ、あの、何かあったのでしょうか!?」
「ううん、ごめんね、マヨには関係ないの。だから気にしない...
「そ、そうですか……何か困ったことがあったら、遠慮なく言っ...
相変わらず仲がいい、微笑ましい二人だ。
ひょっとして、小笠原さんは嫉妬してるのだろうか?
実は二人は由里な関係で
小笠原さんは委員長に接近しようとするロリを警戒している……
さすがにそれはちょっと妄想が過ぎるか。
彼女は彼女で、彼氏探しに熱心だし。
まあとにかく、これだけ怒らせちゃったんだし
ここは素直に謝っておいたほうがよさそうだ。
そのうえで、井上のことも少しはアピールしておいてやるか。
イタイ発言が目立って敬遠されてるが
アレはアレで真剣なんだろう……たぶん。
方向性を修正してやれば、小笠原さんも納得するかも。
}}
#pre{{
278 名前:ロリが世界を救う・4[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「手短に言うわね。井上クンを、マヨに近づけないで」
目論見があっけなく崩れさるほど、小笠原さんは怒っていた。
いや……怒っているというより、悲しんでる?
とにかく、もう少し話を聞いておこう。
「そこまで嫌わなくてもいいんじゃないか?
あれはあれで、真剣に委員長が好きみたいだし」
「そうね。井上クンが真剣なのは、わかるわ。でも、彼ロリコ...
「まあ……だからこそ委員長に惹かれてるというか……
相手がロリコンじゃ、マズイか?」
「だって、それってマヨの外見しか見てないんじゃない?
たとえば、マヨがアタシみたいな外見だったら
井上クンはマヨを好きになるの?」
「む……」
「マヨはね、ホントにいい子なの。それぐらい、ナオっちなら...
それを、ちょっとした外見の特徴だけで好きになった男と、...
あの子の中身を見て欲しいのよ、アタシは」
「じゃあ、井上が委員長の内面を気に入ってるなら、問題ない...
「それは、まあ……アタシだって、男の子好きになるきっかけは...
でも、井上クンがマヨの内面を好きとは、ちょっと思えない...
「……わかった。井上の気持ち、確かめてみるよ。その上で、考...
「そうね……ナオっちなら頼れるかな。じゃあ、それで」
}}
#pre{{
279 名前:ロリが世界を救う・5[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「……というわけなんだが」
「わかってねえ!小笠原さんは、ロリというものをわかってね...
「いや、俺もわからんけどな」
放課後。今度は井上に事情を説明。
……何やってるんだろうな、俺。
「俺はなあ、幼い子供の、その無垢で純真な心を愛しているん...
変にスレたガキとかには微塵も興味はないが
委員長は、幼い頃の純粋さを失わないまま育っている!
だからこそ俺は惹かれてるんだよ!ただ小さければいいって...
「そんなデカイ声で力説されても困る。というか泣くなよ。
……まあ、お前が委員長の内面も好きだということはわかった」
「わかってくれたか……どうだ直江、お前もこっちの世界に来て...
「それは遠慮しよう。
それで、委員長がお前とつきあったとする。
お前、それで委員長が純粋さを失わないと思うか?」
「……うっ」
「お前は純粋か?無垢な子供の心のままか?幼い頃の心を持ち...
『一緒にお風呂で合コンしたい』とかいうのは、純粋なのか...
「お、俺は……俺は、確かに汚れているかもしれない!
だが、だからこそキレイな心で癒されたいんだ!!」
「だったら、お前もキレイな心になってから来いよ」
}}
#pre{{
280 名前:ロリが世界を救う・6[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「!……そうか……そう、だよな」
打ちひしがれ、肩を落とす井上。そこまで酷なことを言った覚...
「まあ、お前次第では俺も応援するからさ。
イタイ発言とかなくなりゃ、イけると思うぜ」
「ああ……ありがとよ。キレイに、か……やってみるか!」
どこか井上の表情が晴れやかになる。
胸を張って立ち去る前に、俺に振りかえった。
「知ってるか、直江?ロリへの愛は、世界を救うことだってあ...
何だか意味不明なセリフを残し、井上準は去っていった。
そして、数週間が過ぎた。
あれから、特に変わったこともなく、俺は夕食後のひとときを...
「最近、ゲンさん夜は寮にいること増えたねー」
「ああ、夜回りの必要性が減ったからな」
「え、夜回りなんかしてたんだ?」
「ああ、街に変なクスリが出まわり始めてたんでな、それを警...
最近、クスリの供給が止まった。どうも組織が解散したらし...
「へー。組織が解散って、何かあったのかね」
「さあな。まあ、街がキレイになるのは、いいことだぜ……」
}}
#pre{{
281 名前:ロリが世界を救う・エピローグ[sage] 投稿日:2009...
「なあなあ、直江」
教室を出たら、また井上に声をかけられた。
「なんだ井上。今からC組に行くんで忙しいんだが」
「俺、家を出て、養子になろうかと思うんだ」
「はぁ?何だいきなり」
と、そこにトコトコと委員長登場。
「あ、委員長!おはよーございますっ!」
「あ、井上ちゃん、おはようございます!」
「委員長!実はボク、養子になろうと思ってるんです!」
「ええ!?どうして急にまた?」
「それで、『鬼井』って人のところに養子に行ったら
委員長は俺のこと『オニイチャン』って呼んでくれますか!...
「だからそういうイタイ発言やめろって言っただろー!」
「鬼井、さん、ですか?変わった苗字の人ですね……
ちょっと呼びにくいので、そうなったら『準ちゃん』と呼ぶ...
「ぐはぁっ!?せ、せっかくキレイになったのにぃっ!
……でもそれはそれでっ!どうせなら『準にゃん』と!」
「……街はキレイになったけど、お前は全然キレイになってない...
}}
#pre{{
282 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/10/01(...
終わり。ルート的には……どこに入れればいいんだコレ。
}}
終了行:
***ロリが世界を救う
#pre{{
275 名前:ロリが世界を救う・1[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「おーい、何やってんだー?」
昼休み、メシを食い終わって
ヒマなので屋上にでも上がるかと教室を出たら
廊下で小笠原さんと2-Sの井上が何か話していた。
2-Sの中では井上準は2-Fに対して穏健派とはいえ
あまりに異質な組み合わせに、思わず声をかけていた。
「あ、ナオっち」
表情を見るに、どうも小笠原さんは困っている様子。
それに対し、井上のほうはやる気満々といった感じで……
普通なら、井上が小笠原さんをしつこく口説いていて
それに閉口しているといったところなのだろうが
天性のロリである井上に限ってそれはない。
と、すれば……
「お、ナオっち、お前からも頼んでくれよ」
「お前にナオっち呼ばわりされる覚えはないが、何をだよ」
「小笠原さんに、委員長との橋渡しを頼んでるんだけど
なかなかいい返事もらえなくてな」
ま、そんなところだろうな。
「だから、アタシそんな役目はゴメンだって言ってるのに……!」
「そう言わずに、頼む!委員長と、親友なんだろ?
小笠原さんは、セッティングさえしてくれればいいから!」
}}
#pre{{
276 名前:ロリが世界を救う・2[sage] 投稿日:2009/10/01(...
普通に考えれば、そう悪い話ではない。
ハゲでロリだが、これでもエリートクラスの2-Sメンバー。
親は医者で大病院の副院長、本人も将来は医者志望という
小笠原さん風に言えば優良物件。ハゲでロリだが。
「合コンぐらいは、セッティングしてやってもいいんじゃない...
「ちょ、ナオっちまで!?」
「だろ?ちょっとぐらいは考えてくれても……」
「あーもうシツコイ!アタシ、教室戻るから!」
小笠原さんはパッと身を翻すと、教室に飛びこんでしまう。
追いすがる井上の目の前で、バン!とドアが閉められた。
「……なんだよ、そんなに怒らなくてもいいじゃねえか、なあ?」
「なんて言って説得したんだよ?」
「俺はただ、『お風呂で委員長の背中を流してあげたいから、...
「バカかお前は」
「何でだよ!俺はただ、一緒にお風呂に入りたいだけであって...
『お兄ちゃま、今度は前も洗ってください』とか
『タオル忘れちゃったから、お手々で洗ってあげますね』とか
言って欲しいわけではない!断じてなーい!!」
「……いいからそろそろ教室戻れよ」
井上も真剣なんだろうが、真剣なのも考えモノだな。
}}
#pre{{
277 名前:ロリが世界を救う・3[sage] 投稿日:2009/10/01(...
井上がションボリ戻っていったので、俺も教室に戻ると
「ナオっち……次の授業終わったら、話あるから」
「え?ああ、うん……わかった」
小笠原さんは、怒っているようだった。
委員長は、たぶん何も聞いていないのだろう、なんだかわから...
「あ、あの、何かあったのでしょうか!?」
「ううん、ごめんね、マヨには関係ないの。だから気にしない...
「そ、そうですか……何か困ったことがあったら、遠慮なく言っ...
相変わらず仲がいい、微笑ましい二人だ。
ひょっとして、小笠原さんは嫉妬してるのだろうか?
実は二人は由里な関係で
小笠原さんは委員長に接近しようとするロリを警戒している……
さすがにそれはちょっと妄想が過ぎるか。
彼女は彼女で、彼氏探しに熱心だし。
まあとにかく、これだけ怒らせちゃったんだし
ここは素直に謝っておいたほうがよさそうだ。
そのうえで、井上のことも少しはアピールしておいてやるか。
イタイ発言が目立って敬遠されてるが
アレはアレで真剣なんだろう……たぶん。
方向性を修正してやれば、小笠原さんも納得するかも。
}}
#pre{{
278 名前:ロリが世界を救う・4[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「手短に言うわね。井上クンを、マヨに近づけないで」
目論見があっけなく崩れさるほど、小笠原さんは怒っていた。
いや……怒っているというより、悲しんでる?
とにかく、もう少し話を聞いておこう。
「そこまで嫌わなくてもいいんじゃないか?
あれはあれで、真剣に委員長が好きみたいだし」
「そうね。井上クンが真剣なのは、わかるわ。でも、彼ロリコ...
「まあ……だからこそ委員長に惹かれてるというか……
相手がロリコンじゃ、マズイか?」
「だって、それってマヨの外見しか見てないんじゃない?
たとえば、マヨがアタシみたいな外見だったら
井上クンはマヨを好きになるの?」
「む……」
「マヨはね、ホントにいい子なの。それぐらい、ナオっちなら...
それを、ちょっとした外見の特徴だけで好きになった男と、...
あの子の中身を見て欲しいのよ、アタシは」
「じゃあ、井上が委員長の内面を気に入ってるなら、問題ない...
「それは、まあ……アタシだって、男の子好きになるきっかけは...
でも、井上クンがマヨの内面を好きとは、ちょっと思えない...
「……わかった。井上の気持ち、確かめてみるよ。その上で、考...
「そうね……ナオっちなら頼れるかな。じゃあ、それで」
}}
#pre{{
279 名前:ロリが世界を救う・5[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「……というわけなんだが」
「わかってねえ!小笠原さんは、ロリというものをわかってね...
「いや、俺もわからんけどな」
放課後。今度は井上に事情を説明。
……何やってるんだろうな、俺。
「俺はなあ、幼い子供の、その無垢で純真な心を愛しているん...
変にスレたガキとかには微塵も興味はないが
委員長は、幼い頃の純粋さを失わないまま育っている!
だからこそ俺は惹かれてるんだよ!ただ小さければいいって...
「そんなデカイ声で力説されても困る。というか泣くなよ。
……まあ、お前が委員長の内面も好きだということはわかった」
「わかってくれたか……どうだ直江、お前もこっちの世界に来て...
「それは遠慮しよう。
それで、委員長がお前とつきあったとする。
お前、それで委員長が純粋さを失わないと思うか?」
「……うっ」
「お前は純粋か?無垢な子供の心のままか?幼い頃の心を持ち...
『一緒にお風呂で合コンしたい』とかいうのは、純粋なのか...
「お、俺は……俺は、確かに汚れているかもしれない!
だが、だからこそキレイな心で癒されたいんだ!!」
「だったら、お前もキレイな心になってから来いよ」
}}
#pre{{
280 名前:ロリが世界を救う・6[sage] 投稿日:2009/10/01(...
「!……そうか……そう、だよな」
打ちひしがれ、肩を落とす井上。そこまで酷なことを言った覚...
「まあ、お前次第では俺も応援するからさ。
イタイ発言とかなくなりゃ、イけると思うぜ」
「ああ……ありがとよ。キレイに、か……やってみるか!」
どこか井上の表情が晴れやかになる。
胸を張って立ち去る前に、俺に振りかえった。
「知ってるか、直江?ロリへの愛は、世界を救うことだってあ...
何だか意味不明なセリフを残し、井上準は去っていった。
そして、数週間が過ぎた。
あれから、特に変わったこともなく、俺は夕食後のひとときを...
「最近、ゲンさん夜は寮にいること増えたねー」
「ああ、夜回りの必要性が減ったからな」
「え、夜回りなんかしてたんだ?」
「ああ、街に変なクスリが出まわり始めてたんでな、それを警...
最近、クスリの供給が止まった。どうも組織が解散したらし...
「へー。組織が解散って、何かあったのかね」
「さあな。まあ、街がキレイになるのは、いいことだぜ……」
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#pre{{
281 名前:ロリが世界を救う・エピローグ[sage] 投稿日:2009...
「なあなあ、直江」
教室を出たら、また井上に声をかけられた。
「なんだ井上。今からC組に行くんで忙しいんだが」
「俺、家を出て、養子になろうかと思うんだ」
「はぁ?何だいきなり」
と、そこにトコトコと委員長登場。
「あ、委員長!おはよーございますっ!」
「あ、井上ちゃん、おはようございます!」
「委員長!実はボク、養子になろうと思ってるんです!」
「ええ!?どうして急にまた?」
「それで、『鬼井』って人のところに養子に行ったら
委員長は俺のこと『オニイチャン』って呼んでくれますか!...
「だからそういうイタイ発言やめろって言っただろー!」
「鬼井、さん、ですか?変わった苗字の人ですね……
ちょっと呼びにくいので、そうなったら『準ちゃん』と呼ぶ...
「ぐはぁっ!?せ、せっかくキレイになったのにぃっ!
……でもそれはそれでっ!どうせなら『準にゃん』と!」
「……街はキレイになったけど、お前は全然キレイになってない...
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282 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/10/01(...
終わり。ルート的には……どこに入れればいいんだコレ。
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