***タイトル無し #pre{{ 30 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:36:17 ID:0EthfH/a0 島津寮の朝・・・・・ 武神こと川神百代が暇を持余し弟弄りにやってきた。 いつものように大和を弄ってストレス発散して帰るはずだったのだが・・・ 「弟~遊びに来たぞ~」 「ああ、いらっしゃい姉さん。まゆっちと京が居るから、ゆっくりして行ってね。」 と、言い放ち出掛けて行ってしまった。 「え?おい!!大和!?」 「京!!どうなっている!?大和が私を置いて出掛けてしまったぞ!!」 「わからない、女かもしれない・・・・」 京は冷静を装って答えてきた。相変わらず器のデカイ女になろうとしているか。 「女だと・・・大和が姉である私よりも大事な女が居るのか!?」 「そりゃ、居てもおかしくないでしょ?そんな事言ったら大和いつまでたっても結婚できなくなっちゃうよ。」 「なっ!!そうか・・そうだな・・・なら、相手の女の見ておく必要があるな姉として」 「わたしも見ておく必要がある、正妻として」 そのころ、大和は川原である人に会っていた 「ん~大和君~久し振り~」 「久しぶりって一週間振りでしょう?辰子さん・・・」 「そんなことないよ~私にとっては凄く永い一週間だよ~」 「さいですか・・・」 大和はカーニバルの後、辰子と毎週の様に会っている。 川原で考え事をしていると、川神院の休みで外出していた辰子が来たのが最初だった。 「ここは居心地良いけど、大和君がいるともっと良くなるね~Zzzz」 辰子は抱きつきながら眠りについた。 }} #pre{{ 31 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:39:34 ID:0EthfH/a0 「まぁ、俺も悪い気はしないんだけどね」 川原で逢った時に辰子が、次の休みも会いたいと言い始め 面倒だから断ったら寮に行くと切り返された。 寮に来たら京がいる辰子はすぐ抱きつくだろう、瞬く間に修羅場の予想ができてしまい、週に一度は川原で会うことにした。 『流石に外で会うには寒くなってきたな・・・』 辰子の温もりを感じながら、冬になったらどうするかと考えていた。 一方、奥の茂み (板垣・・・・辰子・・・だと?) 気配を消した百代が怒りに震えている。 (モモ先輩落ち着いて、それ以上怒ると殺気で大和にバレる) 同じく気配を消した京がなだめる・・・ (何故だ?お姉ちゃんキャラなら私一人で十分だろう?なぜ大和は辰子に走る!?) (ルートが無い強姉系のモモ先輩と、黙っててもルートに入れる癒し系お姉さんの板垣辰子なら簡単だよ)※製品版に辰子ルートはありません。 (それは・・・大和が!!) (大体、前に先輩も大和には男を感じないとか言ってたじゃない? 大和は本当の姉の様にしか思っていなかったら先輩と、いつまでも一緒とはいかないよ。) 京に言われたことに反論できない・・・大和は舎弟だ弟だ、付き合うとか考えた事もなかった。 ただ、ずっと大和とは一緒に居れると心の何処かで慢心していたのかもしれない。 そうか・・・私は大和が好きだったんだ・・・・ 今、気付いた今まで気付かなかった・・・ このまま辰子と、くっ付かれては目覚めが悪い・・・行動しよう 「板垣いぃぃぃぃ!!辰子おぉぉぉぉぉ!!」 }} #pre{{ 32 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:43:09 ID:0EthfH/a0 「姉さんっ!?」 姉さんの咆哮が響き、その方向を見る 「なっ・・・」 京と一緒にいる、俺に勘が良くないと告げている!! 姉さんの咆哮が大地を揺さぶる 「ん~、な~に~百代さん?せっかく寝てたのに~」 抱きついていた辰子が目を覚まし頬ずりをしてきた 「大和君も静かなほうがいいよね~」 ビキッ!! 割れる音がした、物体が音速を超えた時の爆発音ではなく 空間にヒビが入ったような音だ。 「板垣辰子、お前に決闘を申し込む!!時間は今、場所は此処でだ!!」 「いやだよ~私じゃ敵わないよ~」 「ハンデで私は氣を一切使わない!!」 「ん~でも~」 「もし、お前が勝てば一週間、大和を自由にしても構わない!!そして川神院での休みもやろう!!」 「それだったら、いいよ~」 「その代り私が勝った暁には・・・大和!!私を女として見ろ!!」 は? 「姉さん・・言っている意味が・・・」 「いざ!!」 聞く前に始まってしまった・・・・ }} #pre{{ 33 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:46:55 ID:0EthfH/a0 「うあぁぁあぁっ!!」 辰子は早速暴走状態になり百代に突撃していく 「はぁ!!」 姉さんは体術だけで受け流してカウンターを狙っていく 「大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君 大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君大和君」 辰子が更にピッチを上げる 「大和大和大和、うるさいぞ・・・・」 姉さんも合わせて速くなるが・・・ 「京、姉さん押されてないか?」 「ま~ね~」 姉さんの動きがいつもより遅い、ハンデ持ってるからにしても遅すぎる 何故かチラチラこっちを見ながら辰子との攻防を繰り広げていた・・・ そして、辰子の掌が姉さんをとらえ吹き飛ばされる 「なっ!!」 姉さんは、ふら付きながらも立ち上がった・・・ 「驚いたぞ辰子・・・院で学んだ事を、ここまで使えるようになっているとは・・ 良い一撃だった・・・私の負けだ・・・・」 姉さんが負けた?って事は・・・・ 「やった~大和君、一週間一緒にいようね」 「なにぃぃぃ!!」 こうして、俺と辰子さんとの一週間が始まる・・・・・ }}