***九鬼家初めて物語 #pre{{ 216 名前:九鬼家初めて物語[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:23:44 ID:RRg5B79l0 ワン子ルートアフターで九鬼とあずみがくっ付いた話しを捏造したので投下 あと、あずみは非処女と想定して書いたので駄目な人、スルーよろ }} #pre{{ 217 名前:九鬼家初めて物語1[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:26:35 ID:RRg5B79l0 冬も近づいたある日の昼休み…。校舎屋上にて、俺は相当に珍しい光景を見てしまった。 普段なら傲岸不遜にハイテンション、周りの人間がドン引きするくらいの男が憂鬱な表情でため息をついていたのだから。 「お前、九鬼英雄…だよな」 「いきなりな物言いだな、直江大和よ。我を見忘れたか?」 「…あまりにテンション低いから、やる気のない影武者が来てるのかと思った」 「九鬼は影武者など使わぬわ。刺客が来ても正面から迎い撃てばよいだけだ」 言っている内容は普段と変らないが、やはり言葉に覇気が篭っていない。 「…今のお前に返り討ちにできる能力は無さそうだぞ。何をそんなに悩んでるんだ?」 この俺の発言に固まる九鬼。そして妙にテンパる九鬼。顔を真っ赤にして噛みまくってる。 「ななななな悩みなぞ我にある訳なかろう、ききき気のせいだぞっ!」 把握した。つまり何か悩んでる訳だな。 ................................................................................................................ 「その、な。…近頃あずみに…あずみに近づかれると何故か動悸が速くなってしまうのだ。今まではこんな事なかったのだが…」 へー。腹黒メイドよ、おめでとさん。お前の主がようやく意識しだしたらしいぞ。 「ふーん。で、それはいつからよ?」 「一子殿に告白した暫く後だ。我が物思いに耽っていたり、落ち込んでいたりすると抱きしめられることがあってな。 その時は心地よかったとしか思っていなかったのだが、最近は胸の鼓動が高鳴って仕方ない…。…何なのだ、これは?」 おー。もしかして、コイツ今頃、性の目覚めが来たのかよ。今の今までキャップ並みだった訳か。 まぁ一子相手のアプローチでも交換日記から交際を始めたいとか、要求してせいぜい抱擁程度だったしな。 「この件、お前の親友の葵冬馬に相談したのか?」 「押し倒してしまえば解決すると言っていた。だが、あずみほどの猛者からどうテイクダウンを奪うか、それが問題だ」 …コイツ、雄しべと雌しべの話し、判ってないのだろうか。 }} #pre{{ 218 名前:九鬼家初めて物語2[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:28:28 ID:RRg5B79l0 「…とりあえず抱きしめてキスしてやれば、抵抗は弱くなるだろうな」 「…?どういう原理だ?我には判らぬ」 「彼女の事を大切に思っているなら、優しく包み込んでやれ。俺から出来る助言はこの程度かな」 「……わからぬ。だが、心遣いには感謝する」 うぬぅと唸りながら去っている九鬼を尻目に、とある携帯番号に電話をかける。 「忍足あずみだ。何の用だよガキ」 ................................................................................................................ 「…と、言うわけで、九鬼英雄はお前にときめいているらしい。…押し倒すなら今だぞ」 とりあえず屋上に呼び出したあずみに、事の詳細を話しておく。 「…………なん…だと?」 おぉ。これもまた珍しい。腹黒メイドさんが思春期の少女も真っ青な照れ照れ顔をなさってるからな。 「だってそんな…。そりゃ思わず英雄さまを抱きしめはしたが…。こんな…。…オイ…あんまニヤニヤしてると、殺るぞガキ!」 うん、顔を紅潮させた状態で凄まれても可愛いもんだ。 でも震える手で小太刀を構えるのは辞めて欲しい。刃先が喉元に時々当たってるし。 左右に少々ぶれる分には大丈夫だが、前後にずれたら頚動脈が切れかねないのでまず落ち着いて欲しい。 「…というかお前から押し倒さないと、話しが進みそうにないだろ?九鬼って一子に積極的にアプローチかけてた割には、初心っぽいし」 ここまで言ってようやく正気に戻ったか、ため息混じりにようやく小太刀を鞘に納める。 「確かに九鬼の男子は実技込みで性交渉を教わる教育がある。…だが英雄様は川神に執心だったから先延ばしになっててな」 それは確かに想像が付く。だからこそチャンスじゃないのか? 「…ああ、でもアタイなんかを抱いちゃいけないお方なんだよ、英雄さまは。 アタイは…もう綺麗な身体じゃないんだし、なにより血で汚れすぎてる。…そこまで歳ってわけじゃないけど、英雄さまほど若くもないし」 おおぅ。今度はコイツまで凹み始めた…。ああ判った。…お前も踏ん切りつかないなら、無理やり背中を押すことにしてやる。 最近知り合ったとある財閥のご令嬢。彼女に事情を話し、判断を仰ぐこという形で。 }} #pre{{ 219 名前:九鬼家初めて物語3[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:31:38 ID:RRg5B79l0 そして数時間後の九鬼邸にて…。 「帰ったか、英雄よ」 「姉上…。はい、英雄ただいま戻りました」 「そうか…。では九鬼家長子としてお前に命じる。寝間に行って童貞を捨てて来い」 「…は?」 「お前は想い人が居るという理由でこれまで見送ってきたが、既に振られているなら異議申し立ては聞かぬ。 次代当主たるものが女も知らないとは物笑いの種にされかねないぞ。いい加減、女の抱き方くらい知れ」 唐突な話しに若干の抵抗をするものの、世のヒエラルキーは姉>弟という摂理には勝てず…。 結局、揚羽の言に従い入浴の後に寝間までやって来た英雄。 戸を締め明かりをつけた先には、見慣れた人物が三つ指をついて待ち構えていた。 「…お待ちしておりました、英雄さま」 「そうか…。我の相手はお前か、あずみ」 「はい。不肖なれど、英雄さまのお相手勤めさせて頂きます」 そういいつつ、英雄が身を包んでいたバスローブを肌蹴させる。 「!ご立派に、ございます」 現れた英雄の分身。彼の一物を手に取り、恭しく口付ける。 「ぬ?何をしておるのだ、あずみ?」 「英雄さまの準備をさせて頂いております。今しばらくお待ち下さい」 「そうか。しかし、これは心地よい」 亀頭を咥えつつ、陰嚢を揉む、陰茎をさするといった愛撫のみでアッサリ怒張する英雄の分身。 「では、あずみの中に迎えさせて頂きます。英雄さま、横におなり下さい」 「ああ」 「では失礼します。」 横臥した英雄を跨ぐ形で、あずみが身を寄せる。 「この姿勢の何の意味が?む?」 あずみはおもむろに秘裂に指を伸ばす。クレバスを指で広げ、己の内を英雄の眼前に曝け出す。 「この奥に、子宮がございます。女と交わる際には、この穴に英雄様の男根を差し込んで下さい」 「この中にか。ぬぅ。柔らく、暖かいものだな」 }} #pre{{ 220 名前:九鬼家初めて物語4[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:33:28 ID:RRg5B79l0 あずみの胎内を掻き分け進むうち、やがて奥に届く感触。 「っ英雄さま…。あずみの中まで届いております。この中で精を放って頂くことで、完了にございます。 今回は、あずみに身を委ねて下さいませ…っ」 そう言いつつ、懸命に腰を動かし始めるあずみ。 「だが、あずみが苦しそうではないか?自重せよ」 「ふぅ。大丈夫でございます。はぁっ。」 正直、あまり大丈夫ではなかった。九鬼家に仕えて以来の性交。しかも相手は自分の想い人。 さらに人並み外れた男性器の持ち主でもあるため、精神的にも肉体的にも溶ける寸前。余裕なぞ全くない。 『熱い、大きい…。こんなの…、こんなの初めてだったら壊れてしまう…』 どうにか気をやってしまう前に、下腹部に感じる熱い感覚。射精も終わり、揚羽からの下命は果たした。 英雄から降り、再び着衣を整える。後は、決意した通り九鬼の家を去ることで、全てが終わる。 最後に主に別れの挨拶を述べるため、三つ指をついて頭を垂れる。 「お情けも頂けました。このような女を抱いて下さったこと、今生の宝物にございます。今まで、ありがとうございました」 『アタイの様な下賎な女を抱いたとなったら、英雄さまの経歴に傷つくかもしれない。 護衛なら傭兵上がりというのは箔になるが情婦となると…。もうアタイは九鬼に居てはいけない。 ステイシーも李も成長してる。アタイ不在の場合の指揮権継承も上手く行くだろうから、大丈夫だろう』 そして身を翻してこの場を去ろうとするあずみ。 ただしこの動きを封じる力強い手。導かれるままに、英雄の腕の中に引き込まれる。 「待て、あずみ。…勝手に九鬼の家を出るなどと言うなよ」 「英雄…さま…?っむぅ!?」 想像もしていなかった英雄からの抱擁に、口付け。 「我も決心がついた。まず、我の想いを聞いてからにしろ」 「…ですが、あずみは汚れた女にございます。傭兵に身をやつし、戦場の獣として生きてきました。 この様な下賤な者と情を交わしたとなれば、英雄さまの経歴に傷が!」 }} #pre{{ 221 名前:九鬼家初めて物語5[sage] 投稿日:2009/09/28(月) 01:35:17 ID:RRg5B79l0 激しく首を振りながら、必死に英雄を拒もうとするあずみ。…ここで拒みきれなかったら、もう自分は彼から離れられない。 しかし英雄はそれを押し込む形で力を込めて抱きしめる。 「だから何だ?我はかつてお前に命じただろう?死んでも我の傍を離れるなと。 あの時は主として命じたが、今は一人の男として命ずる。…ずっと我の傍に居ろ」 「…英雄さま!!お慕いしております!!ずっと、ずっとお傍に!!」 あずみの抵抗は収まったが、今度は泣かれてしまった。 『とりあえず、優しく抱きしめろ…だったか?力加減が拙いのか…?ぬぅ、これでも泣き止まぬ…』 とにかく優しくしろという助言を英雄は思い出し、頭を撫でたり背中をさすったりと悪戦苦闘しつつ宥める。 やがて想いの内をぶつけ合った男女は、夜を徹して交わりあった。 ................................................................................................................ 「へぇ。上手く行ったか」 「ああ!お前には感謝しているぞ、直江大和!!」 翌朝に会った九鬼英雄は、大層ご機嫌だった。…平常時から更にテンション7割り増しくらいで。 「だが我は思ったのだ!あずみのリードばかりを受けるだけでは男が廃る!! そこで頼みがあるのだが、何か良い策はないか!?」 仕方ない。秘密基地にある書籍をいくらか渡しすか。 「では秘蔵の軍略書を授けましょう。今宵25時に川原近くの廃ビル駐車場までお越し下さい」 「助かるぞ直江大和!!…だが何故、白羽扇なぞ持っておるのだ?」 この日以降、九鬼家主従は以前にも勝る親密さを周囲に示していた。 ただし時折、腰やお尻を気にしながら通学する忍足あずみの姿も目撃されたとか。 <了> }}